音声認識技術やチャットボットのAIを活用して仕事の効率を上げる代表的な技術
音声認識技術やチャットボットのAIを活用
1.音声認識技術
2.チャットボット技術
3.AIを使った障がい者支援における活用
1. 音声認識技術
音声認識技術は、人間の声を認識し、テキストに変換したり、音声コマンドで操作を行う技術です。特に身体障がいや視覚障がいを持つ方々が、キーボードやマウスを使わずに作業を進められるための便利なツールとして活用されています。
代表的なツールと活用例
Google音声入力(Google Docs)
Google Docsには音声入力機能が搭載されており、話した内容を自動的にテキスト化します。タイピングが難しい場合や、長文作成にかかる時間を短縮したい場合に有効です。
Siri, Googleアシスタント, Alexa
スマートデバイス上での音声アシスタントは、メールの送信、カレンダーの設定、リマインダーなどを音声で行うことができます。リモートワーク時の生産性向上や、日常業務の効率化にも貢献します。
Dragon NaturallySpeaking
高精度な音声認識ソフトで、文章作成やメールの送信、ファイルの操作まで音声で制御できます。特に、キーボード操作が難しいユーザーに向けて、音声でコンピュータ全体を操作することが可能です。
最近は、スマホや家電からの音声入力も増えてきて、私たち障がいを持つものにも扱いやすくなってきていますが、反対に使いやすくなった点もある感じがしています。
その点を、経験ありましたら下の「猫爺へ質問」へ
2. チャットボット技術
チャットボットは、ユーザーからの質問やリクエストに対して、自動的に応答するAI技術です。カスタマーサポートや問い合わせ対応だけでなく、内部のタスク管理や情報取得にも使われ、業務効率を大幅に向上させます。
代表的なツールと活用例
ChatGPT
会話形式で高度な質問応答を行うAIで、内部のナレッジ管理やタスクの提案・自動化に使えます。例えば、障がい者が簡単な仕事の質問やスケジュール管理をする際、迅速に対応できるため、生産性向上に役立ちます。
Dialogflow(Google Cloud)
Googleの自然言語処理技術を活用したチャットボット開発ツール。カスタマーサポートやFAQの自動応答に加え、業務内の自動化(タスク管理、進捗報告など)にも活用できます。APIとの統合で、音声認識とも連携可能です。
Microsoft Power Virtual Agents
ノーコードでチャットボットを構築できるツール。特に社内のヘルプデスクや業務フローを自動化するために導入されており、ITに詳しくない方でも簡単にチャットボットを設定・運用できます。
チャットボットというのは、「チャット」と「ボット」を組み合わせた言葉で、人工知能を活用した「自動会話プログラム」という意味となり、これからのAIと人間の掛け渡しとなる機能となると思われます。
3. AIを使った障がい者支援における活用
1. 視覚障がい者向けの音声認識技術とAIサポート
視覚障がい者にとって、テキスト入力やパソコン操作が困難な場合、音声認識技術やAIを活用したツールが大いに役立ちます。
具体的な活用例
スクリーンリーダー + 音声認識
スクリーンリーダー(例:NVDA、JAWS)と音声認識ソフト(例:Google音声入力、Dragon NaturallySpeaking)を組み合わせることで、視覚障がい者は音声でパソコンを操作し、テキスト入力やコンテンツ作成が可能です。メールの送信やドキュメントの編集が音声だけで完結できるため、タイピングやマウス操作の負担が軽減されます。
AIを使った画像認識ツール
AIを活用した画像認識ツール(例:Seeing AI、Be My Eyes)は、カメラで撮影した物体や文書を音声で説明してくれるアプリです。これにより、視覚障がい者は周囲の情報を把握しやすくなり、買い物や書類の確認などの日常生活や仕事がスムーズに行えるようになります。
2. 聴覚障がい者向けのAI翻訳とリアルタイム字幕
聴覚障がい者にとって、リアルタイムでのコミュニケーションや情報の理解をサポートする技術が重要です。AIを活用した翻訳や字幕生成ツールが有効です。
具体的な活用例
自動字幕生成ツール
ZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議ツールでは、AIによるリアルタイムの自動字幕機能が搭載されています。これにより、聴覚障がい者が会話の内容をテキストで把握できるため、会議やセミナーへの参加が容易になります。
音声から文字へのリアルタイム変換
GoogleのLive Transcribeなどのアプリは、リアルタイムで音声をテキストに変換し、会話の内容を即座に表示します。これにより、対面でのコミュニケーションがサポートされ、職場や日常生活での会話がスムーズに進められます。
手話翻訳AI
AI技術を使った手話翻訳アプリ(例:SignAll)は、手話を認識してテキストに変換したり、逆にテキストを手話に変換することで、聴覚障がい者と健常者との間のコミュニケーションを支援します。
3. 身体障がい者向けの音声操作ツール
身体障がい者にとって、手や腕を使わずにパソコンやスマホを操作できる音声操作技術は、日常生活や業務の大きな支援となります。
具体的な活用例
音声アシスタントの活用
Googleアシスタント、Siri、Alexaなどの音声アシスタントを活用することで、手を使わずにスマートフォンやコンピュータを操作できます。メールの送信、リマインダーの設定、情報検索などを音声コマンドだけで行うことが可能です。
スマートホームデバイスとの連携
AIを搭載したスマートホームデバイス(例:Amazon Echo、Google Nest)は、音声で家電を操作することができます。電気のオン・オフ、エアコンの温度調整、ドアの施錠などを手を使わずに操作できるため、日常生活の快適さが向上します。
AI搭載車椅子の導入
AIを搭載した電動車椅子(例:WHILLやPermobilなど)は、ユーザーの音声コマンドや顔の動きで操作できるものもあり、自由な移動をサポートします。また、障がい物回避や自動経路設定などの機能が搭載されており、移動の安全性も高められます。
4. 発話障がい者向けのAI支援ツール
発話障がいを持つ人々にとって、コミュニケーションのサポートとしてAI技術を活用したテキスト読み上げや会話支援ツールが有効です。
具体的な活用例
AAC(拡張代替コミュニケーション)ツール
例として、Proloquo2GoなどのAACアプリは、発話に代わってテキストやシンボルを使い、ユーザーが意思を伝えるのを支援します。これにより、発話が困難な方が簡単にコミュニケーションを取れるようになります。
テキスト読み上げソフト
音声合成技術(例:Text-to-Speechソフト)を使うことで、発話障がい者が入力したテキストを音声で読み上げ、会話が成立するようになります。特に、職場での会議やプレゼンテーションなどで役立ちます。
障がい者の支援として、IT技術は欠かせません。そして、今は新しいAIと共にしていくフェーズなってきています。新し技術ですが、共に進化していきましょう。
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